こんにちは、ひろつそです。
筋トレしてカラダを鍛えるのが面倒なひとでも、最低限鍛えるべきは太ももです。
成長期の若いひとたちは、運動量も多く自然とエネルギー消費のはげしい生活をしているでしょう。けれど、中高年はそうもいきません。
油断をするとすぐに運動不足になり、それは生活習慣病を引き寄せます。
そうならないためには、内臓脂肪を燃やし基礎代謝を上げる必要があり。
それには筋肉を付けることが一番。そして、その筋肉を鍛えるのなら、カラダの筋肉全体の6割以上を占める下半身を優先するのが効率的というわけです。
筑波大の研究では、大腿筋を中心とした脚の筋肉の強化は、脳の認知機能と密接な関係があるとのこと。
脚の運動と言っても、散歩程度じゃ刺激が足りません。
速めのウォーキングは海馬を刺激し、さらにジョギングやランニングなどで運動強度を高めると、前頭前野を刺激します。
脳の老化を加速させないために、健脚を維持することは中高年の最重要課題のひとつと言っても良いでしょう。
内臓脂肪と皮下脂肪
特に女性は、太ももを鍛えると脚が太くなるので避けたい気持ちがあるかたもいると思います。
しかし、からだの脂肪には二種類あり、太ももの脂肪は皮下脂肪になります。
お腹などメタボに関わってくるのは内臓脂肪のほうです。
男性も女性も、お腹についた脂肪は脚の太さよりも気になるのではないでしょうか?
こちらは太ももと違って内臓脂肪になります。
増えすぎると糖尿病や心臓病のリスクが高めるため注意が必要です。
それに対して、太ももなどの皮下脂肪は、健康促進の手助けをしてくれます。
なぜなら、食欲抑制や血糖をコントロールするホルモンがこの皮下脂肪から分泌されるからです。
危険なのは食事の量や運動を控えて脚を細くしようとしてしまうこと。
エネルギーが不足気味なのをカラダが警戒して、腹に内臓脂肪を貯めるよう体がはたらきます。しかも、運動不足のために太ももの筋肉が痩せて細くなるという最悪の結果に。
内臓脂肪は短期貯蔵であり皮下脂肪は長期貯蔵です。
いつも私がスクワット優先をすすめるのは、太ももでエネルギー消費を増大させて、燃料として腹の内臓脂肪を燃やせるからです。
腹の脂肪を減らすために、腹筋だけを何回もやる必要はありません。
悪い太もも状態もある
そもそも女性は筋肉が付きにくくなっています。
ちょっとした筋トレ程度じゃ、ぶっとい大腿筋の太ももになりようがありません。むしろ、引き締まった脚のためには、筋トレが必要でしょう。
そして、この脚の筋肉を運動不足にさせることが、悪い状態の太ももを作り出してしまう危険があります。
脚は第二の心臓と言われているように、心臓から遠ざかった血液を再び心臓まで送り返すために大切なポンプの役割をします。
運動不足により、血流が滞って下半身に老廃物が溜まってしまうことに。
のっと正確に言えば、老廃物を回収するのはリンパ管を流れるリンパ液の役割ですが、このリンパ液はゆっくりと流れるので、脚のポンプのはたらきが悪いと、血流以上に影響を受けてしまいます。
それが脚がむくんで太くなるという、悪い状態の太ももの原因になるのですね。
いくら太ももは太くて良いと言っても、これが原因の太い脚になることだけは避けなければなりません。
まとめ
太ももの脂肪は皮下脂肪。付いたところで気にする必要なし。
中高年は健脚を目指しましょう。健脚は脳の老化も防ぎます。
むくみが出るのは運動不足。脚の筋肉ポンプを働かせましょう。