こんにちは、ひろつそです。
今回は自分も最初は間違えて覚えていた心理学知識をメモとして記述しました。
メラビアンの法則は勝手な解釈が広まっただけだった
視覚情報が重要である例として取り上げられる有名な法則があります。
「メラビアンの法則」です。
結論:日常のコミュニケーションで「メラビアンの法則」の比率には意味がない。
人はコミュニケーションにおいて、矛盾した感情や態度の情報を同時に受け取ったときに
7%で言語情報
38%で聴覚情報
55%で視覚情報
の割合で影響を及ぼすことがメラビアン氏が研究結果として発表しました。
あくまでも、メラビアン氏が行った太字の条件下であることが重要です。
必ずしも日頃のコミュニケーションにおいて、上の割合で伝わる情報に差ができるというわけではありません。
ところが、一定条件が無視された状態で、この法則が極端に広まってしまいました。
メラビアン氏本人も、自分の実験意図と無関係に間違った情報が伝わっていることに危惧。
通常のコミュニケーションにおいて、法則は意味をなさないことを言っています。
当実験でも視覚情報は顔写真のみで、手振り身振りの情報は無かったとのこと。
日本で最初にその点を指摘したのは、平野喜久氏のようです。
メラビアンさんが実験で確かめたかったのは、「視覚」「聴覚」「言語」で
矛盾した情報が与えられたときに、人はどれを優先して受け止め、話者の感情
や態度を判断するのか、ってことだったのです。
(出典:(平野喜久)天使と悪魔のビジネス用語辞典 74【メラビアンの法則】the rule of Mehrabian)
自分自身、まだまだ多くの不明確な情報を事実と受け取って知らないうちに行動に結びつけているのだろうなあ。
完璧には無理だけど、少しでも性格な情報を得られるように日頃から努力していかなければ。
あえて、ツンデレヒロインを例にメラビアンの法則を当てはめてみる
これより、お遊びになります。(笑)
漫画やラノベファンにとってわかりやすいよう「メラビアンの法則」を無理やり適用してみましょう。
たいへん適した例がツンデレヒロインです!
ヒロインの女の子が主人公に対して、頬を赤くして、モジモジしながら、上ずった恥じらいの声で
「あ、あなたのことなんか、ぜ、全然、好きなんじゃないからねっ!」
と言った場合、これをメラビアンの法則(俗流解釈)的に振り分けると
言語情報「あなたのこと全然好きじゃない」 7%の影響度
聴覚情報 上ずった恥じらいの声の調子 38%の影響度
視覚情報 頬をあかく染めて、モジモジ 55%の影響度
よって、主人公が嫌いと取れる情報 7%
主人公が好きと取れる情報 38%+55%=93%
圧倒的にほぼ間違いなく、「あ、この子は主人公が好きなツンデレキャラだ」と認識されるわけですね。(笑)
読者等ほぼ全ての受け手が、ツンデレヒロインが主人公を好きか嫌いか、判断する基準にメラビアンの法則が深く関わっていたのだ!!
以上、デタラメ分析でした。
補足
主旨に関係ないけれど、今回の例で取り上げたツンデレは本来の意味である最初はツンツンだったけど、次第にデレデレになったという時系列的ツンデレではなく、現在すっかり主流になってしまった性格的ツンデレであることをお断りしておきます。(笑)
そもそもメラビアンの法則の説明の前に、「ツンデレ」のを説明しなければならないという、例としての不適切さ……。
まとめ
メラビアンの法則において
7%で言語情報、38%で聴覚情報、55%で視覚情報が伝わるというのは、かなり制約された条件のもとでの実験結果。
一般的にこの比率を参考にするのは適切ではない。