観光客から、がっかりと言われるイメージの強い札幌市時計台。
おもに高いビルに囲まれた景色にがっかりなんだろうけれど、1878年(明治11年)に建設されて以来、移設や所有者移転などを繰り返して、140年ものあいだ札幌のまちなかに存在していることが、歴史的にも素晴らしいと思うのですよ。
で、今回は札幌市民のひとりとして、観光客気分で時計台(正式名称:旧札幌農学校演舞場)を紹介しようと思ったのですが……。
おもいっきり外装工事中でした。
(平成30年6月1日~10月31日まで)
公式サイトによると、外壁塗装塗り替えや劣化部分取替による外部改修工事中とのこと。
知らなかった。普段、目の前通らないし。
だが、ちょっとまってほしい!。
どうせがっかりするなら、今が一番そのがっかり具合を堪能できる時なのではないだろうか!?
工事中なのである!
おもいっきり休館日だから、入れないのである!
入れないどころか、工事用カバーがかかって、姿がまともに見られないのである!
友達で時計台を見に行った人と語り合うときが合ったとしましょう。
しかし、いくらその友達が、がっかりだと声を大にして伝えてきたところで、この状況に遭遇したあなたにはかなわないのだ。
本体どころか、時計だの絵が描いてあるカバーシート越しに、本物が建っているようすを想像する経験は、この時期に来なければできないのだ。
そして、思いっきり、本当の意味で「がっかり」できるのである。
他人が言ってくる、「時計台、がっかりだね」とはレベルが違うのだ。
休館期間は平成30年10月31日まで。
新しく改修された時計台が11月よりお目見えする予定。
その日がやってくると、もう、がっかりはできない。
いや、そもそも最初から、かっがりな観光施設ではないのだが。
だからこそ、本当の意味でがっかりできるチャンスである。
【追記】
平成30年6月からの修復工事が完了!平成30年11月1日から一般開放となりました!
![](https://hirosso.com/wp-content/uploads/2018/11/hw181103t01.jpg)