現在、外来種として最も驚異と思われる四足野生動物といえば、アライグマ。
北海道もその繁殖力は強く、みるまに既存の日本在来種の動物たちの住処を侵食していっている状況です。
原因のひとつとなっているのが、アニメ『あらいぐまラスカル』の影響。
可愛らしラスカルを見て、ついうちアライグマを飼ったは良いけれど、凶暴すぎて飼いきれなくて野生に離してしまったり、はたまた自分たちで脱出して逃げたり。
でも、これ、やっぱりアニメのせいじゃなくて、飼った人間のせいだと思うんですよ。
または、最後までアニメを見ていなかった。
アニメの最後は、成長したラスカルが主人公スターリングの手に負えなくなり、結局ウイスコンシン州の山奥へ帰すという結末になります。
まあ、スターリングが事情により遠く離れたミルウォーキーへ行かなければならなくなった事情もありますが。
しかたがなくラスカルを森へ帰す。
でも、それほど生息地的に問題はないんですね。
だって、もともと生息している場所ですから。
街の近くだと、猟師に撃たれる場合もありますが、人間たちより古くから棲んでいる場所ですから、文句を言われようがありません。
これが、日本の場合は問題だった。
日本のどこに離そうが、もともと生息していなかった場所です。
その瞬間、外来種として生きる道が始まります。
たとえ生息地の場面を描いたアニメ『あらいぐまラスカル』でさえ、成長したアライグマが凶暴で人間の手に負えないことは、しっかりと描写されています。
アニメをきちんと見ていたらわかることでした。
まあ、今ではこれだけアライグマが野生化した問題について、対応していかなければならないという現実だけが残ってしまいました。
勝ってに連れてこられたアライグマたちには気の毒ですけど、人間が責任もって駆除していくしかないのでしょうね。
対応してきれないほど、厳しい状況にはなっていますがね……。