痔手術体験記3回目となります。
前回まではこちら
痔よさらば!(1)長年イボ痔で苦しんだが、観念して肛門科へ
痔よさらば!(2)イボ痔手術入院時はトランクスNGで
手術前、剃毛して時を待つ
私は入院当日の手術の為、昨日の夜から食事はとらず、腸をカラにしての準備となります。
朝9時頃に病院に到着。
病室の自分のベッドに荷物を置いたあとに食堂やトイレなどの場所と利用等の説明を受けました。
これは、どんな入院でも変わらないことですね。
いざ、手術室へ。(歩いて)
手術は午後1時からなので、それまで病室に待機です。
病室でナースさんに肛門まわりの剃毛。
手術用の患者衣に着替えてました。
入院した病院は3階建てで地形の関係上、2階がメインの入口で1階に手術室があります。
ナースさんについていき、歩いて1階に移動。
そのまま手術台に座ります。
手術は局所麻酔をかけて行われるため、腰の部分に麻酔を打たれ、麻酔が効くまで待ちます。
左腕にも注射されました。
感染予防のための抗生物質とのことです。
「筋肉に注射のため、結構痛いので我慢してくださいね」とのこと。
鋭く細い針が筋肉に突き刺さったような感覚ですが、昔、ほとんど麻酔が効いていない状態で親不知を抜いた経験と比較すれば微々たる痛さです。笑
ちなみに麻酔なしで歯を抜くと、頭の皮剥がされる感じです。
スパイが捕まって拷問受けるとこんな感覚かと思いました。
医院長が手術を行うわけですが、準備ができるまで10分以上待ったと思います。
時計をチェックしてなかったので、あやふや。
大規模な手術ではないとはいえ、さすがに緊張してきましたので心を落ち着かせるために精神統一する時間に使いました。
その間、下半身丸出しだったんですがね。笑
手術前の患者って、もうなるようになるしかないのでまな板の上の鯉状態ですね。
街なかでそんな恰好なら即タイホでも、手術室だとごく当たり前にある恰好。
環境の勝利。笑
うつ伏せで手術ははじめてだな
先生の準備が整い手術の開始となります。
うつ伏せ状態になり、台の下半身側が動いて折れ曲がりました。
お尻を突き出す状態に。
後で調べたところ、ジャックナイフ位と言われている体位でした。
痔の手術では一番メジャーなものです。
入院するまで痔の手術のイメージがはっきりせず、勝手な思い込みで、よく出産の時に分娩台で
仰向けになる形が頭に浮かんでいました。
だから余計に痔の手術は恥ずかしいという考えが強かったです。
でも、このジャックナイフ位だと、それほどでもないですね。
横になるかうつ伏せかの違いはありますが、座薬を入れる変わりに手術をする程度の違いと取れないこともないです。
必ずこれだというわけではなく、痔の状況や病院によっては他の体位で手術もあるようです。
ただし、余程のことがないかぎり一般的にはジャックナイフ位なんでしょう。
長年共にするも、お別れはあっさり
ついに手術が始まりますが、もちろん私からは見えません。
麻酔もかかっているため、お尻側の感覚が無く、今何をしているのかもわかりません。
そのうち薄っすらと焦げ臭い臭いがしてきました。
レーザーメスでしょうか?
もしそうなら自分の肉が焼けた臭いですが、違うなら機械から漂った臭いなのかもしれません。
手術は本当に10分かからない程度で終了。
先生が切り取った患部をまだうつ伏せになっている私の顔元に持ってきて見せてくれました。
人差し指第二関節ぐらいの長さがひとつ。
その半分ぐらいのが2つです。
なんだか、細いたけのこみたいな感じ。
瓶詰め保存する山菜の根曲がり竹ってありますよね?
あれの先の部分に似ていると思いました。
英語では痔核のことをパイルと言います。
杭ですね。
こんな連中が私の肛門付近を占拠していたのか……。
そして、用をたすごとに、飛び出てご挨拶していたわけか。
さらば!
こうして私は3本の内痔核たちと永遠のお別れをしたのでした。