ここ最近の話題で「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録されたことがあります。
子供ときだったら、「わあ、苦難の道を乗り越えた結果だねえ」と素直に祝福するところでしょう。
しかし、いろいろと知識が増えた大人のいまとなっては、その素直さもどこへやら。(笑)
歴史的にカトリックが世界各地で行ってきた非道を見ますとねえ。
結果的にいろいろな意味で巻き添えを食らってしまい犠牲となった日本人奴隷たちのことを考えると、「おのれカトリック教会めえー」となってしまうわけですよ。
そりゃあ、秀吉もバテレン禁止に力をいれるわけです。
まあ、ひとつの歴史があったというのは事実であります。
潜伏キリシタンの存在は当然、事実ですから記録として刻まれることは認めるのに意義はありません。
長崎とちがって遠い北の果て、北海道ではキリスト教布教絡みで難儀はなかったのかと思うと、さにあらず。
ものすごい有名というか、身近なところであったのには驚きでした。
画像からわかるように、我らがクラーク大先生ですね。(笑)
でもさあ、こっちはカトリック系じゃなくて、プロテスタント系なんだよなあ。
メソジスト派の流れで、2期生の内村鑑三が設立したのが札幌独立キリスト協会だし。
「ボーイズ・ビー・アンビシャス」という有名なセリフとともに、北海道大学の前身である札幌農学校の教師としてやってきたクラーク先生は、大変有名ですね。
ただし、クラーク氏は教育の基礎に聖書を使用することを認めさせたようです。
しかも、「イエスを信じる者の誓約」をつくり、16名の一期生全員に署名させました。
「『宗教常識の嘘』(島田裕巳、朝日新聞社)より」
知識を教えてやるから、キリスト教を信仰しろ言ってるようなもんです。
キリシタン大名で言えば、火薬や武器を与えてやるから、奴隷調達してよこせ!
あとキリスト教信者なれと強要されるのと、方向性は一緒でしょうかね。
とりあえず、確実に言えるのは、札幌農学校は官立の学校でしたからねえ。
キリスト教を強制されるのは、明らかにおかしいです。
北海道でも、そんなふうにキリスト教布教に使命感を持った人たちが、活動していたんですね。
あ、クラーク先生の像はいつも大変人気です。
この撮影のときも、周りは写真を取りたがる観光客で溢れかえっていました。