痔手術体験記、7回目となります。
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大腸カメラ初体験
術後、一週間の入院生活のラストは、大腸カメラによる検査が控えています。
私より先に手術入院が早かった患者さんは、大腸カメラ検査も当然、早く行われます。
検査を終えた人たちの結果を聞くと、皆が「ポリープがあった」ようでした。
もう、あって当たり前。普通にある感じです。(笑)
中高年になると大腸ポリープのひとつや二つ、当たり前にあるのでしょうかねえ?
現代日本人の食生活が、そうさせているのでしょうか?
「ええ!そんなに誰もがポリープあるのか?」と、ちょっとビビって、年配ナースさんに聞いてみたところ、「ウチで検査する人だと、だいたい8割ほど」らしいとのことでした。
いや、多いよね!それ!
前日の食事の量の悲しさよ
まあ、検査前ですからね。
正確には2日前あたりから、大腸カメラ検査用に食事量の調整が行われていました。
で、前日のメニューのひとつで、ご飯、味噌汁、そしてフタのついた皿がひとつあったんですよ。
いざ、フタを取ってみると肉の小片ふたきれ。
二度見してしまいました。(笑)
「この食事を考案したのは、どこの栄養士だああっ!」
退院後の食事のアドバイスで、その栄養士さんが病室にやってきたので、そのときのメニューに関して、ちょっとだけ冗談交じりに嫌味を言いました。(笑)
検査前なので仕方がないとのことです。(笑)
朝、腸を綺麗にする準備
もちろん検査当日は朝食は無し。
朝から下剤を飲んで検査の準備をします。
2リットルの洗腸液を10分おきぐらいにコップで飲み続けなければなりませんでした。
下剤の名称は失念。薄いポカリスエットみたいな感じでしょうか。
最終的に便というかお尻から出るものが、ほぼ薄い黄色程度になったところで、ナースさんからゴーサインをもらい、検査の開始となります。
さすがに痔を切る手術のときに比べれば、お気楽な気分。
大腸カメラ検査
検査室では、まずは後ろに大きくスリットの空いた青い検査用パンツに履き替えます。
既に一週間前にお尻を丸出して痔の手術を受けた経験のある自分としては、もはや羞恥心などは無いに等しい状態。
毎日、術後のチェックで医師やナースさん達に自分の肛門を見られ続けてきたわけですから、そりゃあ今更ですね。
むしろ、「青パンなど履く必要ない!下半身丸出しでカメラ突っ込まれてやらあ!」と、変な情熱を燃やしそうになりましたが、それだと単なる変態で捕まりそうなので、心のうちに留めました。
人間、慣れは恐ろしいものです。油断すると、非常識を常識だと勘違いしてしまうので気をつけましょう。
寝台の上で横向きになって、いざ、大腸カメラ挿入です。
入り口付近の手術跡を通過するときに痛みがキツイかと心配していましたが、すんなりと通ったようです。
大腸の中を曲がりながら移動していくカメラが、はっきりと自分の体のなかでどのあたりを通ってるがわかります。
腹のなかから大腸の内壁をぐいぐい押して進んでいく感覚。
大腸は腹のなかを大きく輪になっているのに、それに合わせてうまく器用に曲がるもんですね。
無事になにごとも無く終わるかなあとおもったら、「奥にひとつポリープを発見しました」と院長先生の声。
残念ながら私にもありました。
場所は盲腸の手前あたりです。
大腸カメラの先には切除するパーツも付いているの、その場で切り取り。
後でポリープの写真を見せてもらいましたが、白いキャップみたいなものを被せて止血されてました。
なんか、すごいね医療技術。
事前に他の入院患者の皆さんから話を聞いて、ポリープが見つかる可能性のほうが高いのを覚悟していた分、あまりショックは無かったです。
ただし、院長先生からの説明ではグループ3の腺腫で良性だけど、ちょっと大きめらしい。
まあ、ポリープがある時点でグループ3なので普通かと。
大腸ガンがグループ5のようです。
ちょっと心配していた大腸カメラ検査ですが、見つかったポリープもひとつで切除してひと安心。
翌日、約一週間の入院生活を終え、無事に退院となったのでした。
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