北海道鉄道記述館見学その2になります。
前回はこちら
今回は技術館建物のなかを紹介です。
公式サイト:一般財団法人 JR北海道文化財団 トップページ
胆振東部地震の影響でしばらく公開中止となっていましたが、11月10日の第二土曜日に久しぶりの開館です。
当日の13時半頃は雨が強く振り始めていたので、傘を持っていなかった私はすぐに館内へ退避しました。
1Fエリア
パンフレットによると、1Fでは主に苗穂工場で開発・製造または関係した鉄道車両の技術的資料・機器・写真等を展示とのこと。
玄関から入って左側から廻ってみることにしました。
よく見慣れた振り子特急のデザインパースが壁に掛かっています。
道民にはおなじみの車両マークが勢揃い。
ジオラマ模型HOゲージで走り回る振り子列車。
リゾート列車コーナー。
フラノエクスプレスとトマム&サホロエクスプレスの部品が展示されています。
バブル景気時代を物語っていた車両たちですね。
私は残念ながら、どちらも乗ってことがありませんでした。
玄関からすぐ右のところに、北海道新幹線コーナーがあります。
本格的に能力を発揮できるのは、JR札幌駅と繋がったあとでしょうが頑張って欲しいものです。
ちなみに現時点で、私は北海道新幹線にもまだ乗っていません。
技術館に入ってすぐ目に映るのがこのキハ82「特急おおぞら」の運転台です。
あまり鉄道に詳しくない私でも、特急といえばこのカラーリングのイメージがあるなあ。
キハ82の運転台と向かい合って設置されているアルファコンチネンタルエクスプレス運転台です。
前面フロントガラスが6つに仕切られていて、それぞれにワイパーが設置されていたのですね。
これはキハ59-1号機を分断したもの。
キハ59-2号機は1両そのままで、千歳の竹田牧場さんで保存されているようです。
竹田牧場:アルファコンチネンタル・ページ
1F右奥にミニ列車モデルコーナー。
壁には国鉄時代の各工場銘板。
かつて道内の列車で使用されていた行先標(サボ)
寝台特急・北斗星のミニモデルです。
北斗星は……乗ったことがあります!(笑)
はるかむかしの想い出になってしまった。
711コーナー。
行き先表示変更やパンタグラフを動かすことができるので、とりあえず我が地元、手稲を表示させてみました。
北斗星用客車のうち、JR北海道所属車両のサイドに付けられていたエンブレムとのこと。
エンジン部品カットモデルが並べられていました。
内部構造は複雑ですね。
「うん、なるほど。わからん!」
説明を読んでも私には仕組みは理解できない。
とにかくすごいということだけはわかるのですけれど……。
車両を載せている台車部分。
毎日列車に客として乗っている人でも、普通は見られない部分ですね。
鉄道というからには、ある意味本体とも言えるレールが展示されていました。
10カ国50社の海外製レールが使われていたとは驚き。
八幡製鉄所でレール生産が1901年だったんですね。
日露戦争のわずか2年前か。
2Fエリア
2Fは苗穂工場や蒸気機関車等の歴史的資料や機器・写真が展示されています。
頭上の梁に注意。
蒸気機関車を製造するのに実際に使用されていた道具類です。
でかーい!
まるで格闘ゲームキャラが使いそうな武器のようだ。
青函連絡船も中学校の修学旅行でぎりぎり乗れました。
私より後の世代は、青函トンネルの使用がメインになったかな。
今だと、飛行機でとりあえず関東に降りて東京ディズニーランド寄ってから京都方面というパターンもあるのだろうか。
道内の各工場の昔の様子が展示されているのですが、写真に撮っていたのは小樽築港機関区だけでした。
築港エリアは自分の生まれ故郷になるので、どうしても思い入れが強くなってしまう。
航空写真中央部分は、いまではウイングベイ小樽の商業ビルが建っています。
鉄道愛の高揚や職員の一致団結を図った苗穂工場旗。
やはり、集団結束には旗と歌は欠かせないのでしょうね。
第2・第4土曜日の午後1時半から午後4時までと非常に限られて枠での一般公開ですが、札幌の苗穂工場だけに北海道にゆかりのある展示品ばかり。
鉄道にあまり興味がないかたでも、一度見学してみてはいかがでしょうか。
普段は入れない工場敷地内を歩けるのも貴重な体験ですね。