じつは当日のポタリングで遠出した目的は、ここではなくJR苗穂工場にある鉄道技術館でした。
旧三菱鉱業寮
札幌ファクトリー横に永山記念公園があることだけは知っていましたが、実際に訪れる機会がなく、今回ルート的に立ち寄りやすいなと思い、訪問。
しかし、実際に現物を見てみると、今までスルーしていたことを大変反省しました。
さすがは北海道指定有形文化財に指定されているだけあります。
無料でこの建物のなかを見学できたとは!
そしてこんな場所を長いあいだ見逃していたとは!
公式サイト:旧永山武四郎邸 & 旧三菱鉱業寮
外観
札幌の北側のはずれのほうに住んでいた私にとって、このエリアに初めて足を運んだのは札幌ファクトリーが開業(1993年)したのがきっかけです。
しかし、あくまでも目的が札幌ファクトリーだったため、何度来てもその端に位置した永山記念公園に立ち寄ることはありませんでした。
ですから、初めてすぐ近くまで来てから実に20年以上経っての初訪問公園となるわけです。
そしてこのエリアまでやってきて、札幌ファクトリーに寄らなかったのも初めてでした。(笑)
訪れたのは11月上旬。
ちょうど紅葉まっさかりの時期なので、樹々の葉の彩りがキレイです。
その姿を絵にするべく、10人前後の人達がキャンバスやスケッチブックに筆を走らせていました。
入口は向かって左の建物、旧三菱鉱業寮内にあります。
玄関で備え付けのスリッパに履き替えて入館。
なかには喫茶店の「和洋折衷喫茶ナガヤマレスト」が入っているので、一見、店の入口かなと躊躇しました。
喫茶店は玄関からまっすぐ廊下を進んで右側の入口になります。
こちらが旧三菱鉱業寮。
永山氏の逝去後にこの土地を買い取った三菱鉱業が建てたものです。
どう廻ったら戸惑ったので、たまたま近くを通りかかったスタッフの方に聞いてみる。
2階の各部屋は貸室になっていて、使用中の部屋以外の見学場所は自由に見られますよとのこと。
玄関から向かって右側に管理室があり、その奥が旧永山邸へつながっています。
1階
まずは寮内を見学。
玄関のすぐ左の部屋が資料展示室になっています。
旧永山武四郎邸の模型。
一階の廊下の壁には、当時の北海道開拓関連資料が掲げられていました。
2階
2階へと上がります。
昔、こんな雰囲気の洋館を脱出するゲームをプレイした記憶があるなあ。
貸し部屋である八畳間のひとつ。
奥の階段から上がってきたので、こちらは外の公園側から見えている正面の2階になりますね。
北海道関連本が置いてあって、自由にくつろげる「まちの図書室」。
窓際のホールスペース。
実際に座って当時の談話の雰囲気を感じることも可能です。
まあ、私は一人でしばらく、ぼーっとしてみただけですが。(笑)
左奥の部屋は札幌軟石を使用した建物の紹介スペース。
歴史的建造物だけではなく、最近建てられたものを掲示されていました。
現在、札幌軟石を扱う業者が一社だけ残っているので、まだ新築の資材として使用されているのですね。
建物の正面から見ても目立っている丸窓。
裏玄関側
建物の裏側にまわるとこんな感じです。
旧三菱鉱業寮内は、以上となります。