読後感想

『仏教、本当の教え』(植木雅俊著) 読後感想:

投稿日:

『仏教、本当の教え』(植木雅俊著)を読みました。

漢字と平仮名、カタカナを使って意味を操る日本語の便利さがあるとともに、だからこその厄介さも物事が伝わってくることに関して抱えてしまうのですね。

仏教は紀元前5世紀にインドの北、ネパールあたり出身のブッダの教え。
現在のようにネットで情報が一瞬で飛び交う時代ではありませんから、遠く離れた日本にやってくるまでに、いろいろと熟成されるわけです。

良い意味でも、悪い意味でも。

日本に来る前にシナ大陸で漢訳されてやってきた仏教。
中国語の漢字表記では、伝わってきた言葉も音の響きのみで漢字に当てはめたり、意味もある程度考えて当てはめたり。
そして、それを日本人が解釈する際に更に日本語の意味合いを付加してとらえてしまいます。

何百年単位の伝言ゲームをやってきたようなものですね。
その伝言ゲームの初期の言葉がパーリ語のようですが、間違った解釈で日本語化されたものはきちんと見直し明らかにするべきと著者は訴えています。

先程、私は熟成されて日本に伝わったといいました。
インドの文化と日本の文化は違いますからね。
そのまま、いきなりパーリ語で伝わってきたとしても意味不明で根付かず終了してしまう可能性が大きかったでしょう。
その地域の文化、慣習、言葉に馴染みながら、浸透して受け入れられる必要があります。

それが、おそらくヒンズー教やユダヤ教やキリスト教、または老荘思想をも取り入れて、東の果てにたどり着いた日本の大乗仏教の姿だと思うのです。

ただし、結果的にブッダの教えに共通する部分もあるにしろ、本来の意味とは間違った解釈が伝わってしまった部分もあるのは事実ですね。
熟成されて日本人に馴染むように伝わってきた仏教なら、今度はそれを紐解いていき、本来のブッダの教えを確認、追求していくことが必要と感じます。

その点では、この本は良い刺激と新たな知識を与えてくれました。

 

本来、お経は物語ですからね。
わかりやすいお話で、ブッダの教えが伝わることを一番の目的であるはず。
変に小難しく考えるのではなく、斜に構えるのでもなく、学べるのがベストでしょう。

やっぱりダンマパダに行き着くのかなあ。

本のなかで、鎌倉時代のお坊さんも字が読めない人も多かったようです。
頭で覚えたお経をすらすらと口に出すが、持っているお経が逆さまでも気づかなかったエピソードが載っていました。

そりゃあ、庶民に「南無阿弥陀仏」オンリーでシンプルに伝えようという考えも出てくるわけだ。(笑)

ゑまき336




ゑまき336




-読後感想

Copyright© ひろつそゑまき:ココロとカラダのハイパーメンテ , 2019 All Rights Reserved.