読後感想

『10代からの情報キャッチボール入門』を読む。大人こそ必要な基本情報知識。

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『10代からの情報キャッチボール』は若者向けのメディア・リテラシーを目的にした下村健一氏の著書です。
「メディア・リテラシーって何なの」って頭に疑問符が付きそうですが、簡単に言うと世の中にあふれる情報を適切に選択して有効活用できる能力といったところでしょうか。

対象が10代の若者向けに世に出された書籍全般に言えることですが、何も若者だけに読ませること限定する必要はありません。
むしろ、ある物事をよく知らないまま、または知っているつもりで大人になってしまった我々にとって、そのような書籍は役立ちます。
この手のジャンルは10代向けという年齢による特異な分け方で区切られているのですが、子供たちに正確に基本を教えることに力をいれている分、大人のための入門書としても有効活用するのに利用しない手はありません。

基本を疎かにして知識を上塗りしていっても、上っ面の知識武装で強がる悲惨な状態だけは避けたいですものね。
また、親にとっても、自分の子供が社会で生きていくかぎり、情報メディアに対応していかなければならないのは必須。
自分が知らぬ存ぜぬで子供を待ち構えているメディアに晒すのは避けたいものです。

 

第1章冒頭の質問で今現在の情報に関する向き合い方にちぐはぐさを感じるということを実感させられました。

我々は食事や道の歩きかたについて、小さい頃から教えられてきたのに、それ以上の時間を接している情報メディアについては、ほとんど教えられていないという現実を改めて認識させられるのです。

教えられていないことを正しく取り扱えるわけもなく、その結果が偽情報による混乱や、ひどいときはSNS炎上といった個人では対応できない可能性が起こるほどの被害へとつながってしまいます。
誰もが情報を浴びせられる時代に、正しい「情報使い」として基本的なことを抑えるべきであると、著者は言っています。

本書では、ネット時代の情報について、受信と発信の立場でそれぞれ注意を向けるべき4つのことを事例をもって解説してくれています。

受信としては4つのギモン(疑問)としては

  1. 結論を即断してしまうことの禁止
  2. 事実の部分と情報発信者の意見印象との見極め
  3. 一つの見方に偏らない
  4. フォーカスが自分の都合の良い部分だけにあたって、その周りが見えているか

発信としては4つのジモン(自問)としては、下記の4つになります。

  1. 何を伝えたいかという明確さ
  2. 決めつけていないかとという正確さ
  3. 傷つけていないかという優しさ
  4. 相手にわかりやすく伝わるかどうかの優しさ

これは単に情報を正しく捌くのを目的とするだけではなく、日常における余計な怒りの発生を避けるための対策としても効果がありますね。
あいまいな情報に対して、自分が心身問わず傷つけられた・損をさせられたと判断を急いでしまうことが、しなくてもよい怒りを持ってしまうことに繋がることが多々あります。
そんな無意味な時間にとらわれないためにも、この4つの疑問と4つの自問は、情報を扱う場面に置いて必要不可欠と言って良いでしょうね。

 

 

ゑまき336




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