『超現代語訳戦国時代』を読みました。

『超現代語訳戦国時代』(房野史典、幻冬舎、2016)を読みました。
著者は歴史好きのお笑い芸人のかたですね。
さすがにリズムがよくて内容も頭に入りやすかったので、気がつくと一気読みで深夜になっていた。

タイトルに超現代語訳とついているように、戦国時代の人物の会話が現代語でやり取りされているのが親しみやすく、読みやすい。
たとえ昔の話でも、今の我々が読むために現代語で表記されるのは普通にあたりまえ。
でも「現代語訳」に「超」と付くのは、「現代的ニュアンス」で戦国時代を語っているからではないかと思いました。

「最近の若い者は~」と古代エジプト人がピラミッドに落書きしているように、基本的にどの時代でも人は周りの人間との関わりにそう大差は無いもの。
日本の戦国時代の連中だって、現代と同じように他人とのやり取りで感じる喜怒哀楽は同じでしょうね。
その同じ喜怒哀楽を現代人のニュアンスで表現したところが、この書籍の面白さだと思います。

自分と距離のある事柄に親しみを持つには、興味を惹きつける触媒を使って単純にその距離を縮めるのが手っ取り早い。
負け戦と小学校時代の教育によるマイナスイメージの理由で、私が興味の薄かった日本海軍戦艦に関心を持てたのは、「艦これ」内に潜む萌え要素の関わりが大きいです。
そしてそれは、明らかに触媒になっています。

この『超現代語訳戦国時代』もその現代風萌え要素が取り入れられているんですね。
いや、よくある出てくるキャラクターを美少女化させているとかではなく、武将の会話のやり取りが萌え化しています。
硬苦しい武士の言葉を単に現代語にするだけではなく、現代若者語に近いかたちでしょうか。
ですから、会話表現のとっつきにくさを無視して、すぐに感情を想像することができるのです。

もともとFacebookで公開していた記事だったようで、当然、ネットを使っている読者が理解できる表現もふつうに出てきます。
私が躊躇して(笑)止まりで妥協する「www」も戦国武将に喋らせる潔さ。
紙媒体の小説の類ではない歴史モノの本で目にしたの初めたかも。www(笑)

ぜひとも、他の時代もこの「超現代語訳」で読みたいものです。