感想:反復チャレンジ大切だね@『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』

何度目かのアドラー本。まずは、全体像を把握しようと考えた。

マンガでやさしくわかるアドラー心理学』(岩井俊憲著、日本能率協会マネジメントセンター)を読みました。

アドラー心理学については、何冊か本を読んでみたり、ネットの動画を視聴したりしてきたのですが、今回改めてこの本を読んで実感したことがあります。

流し読みでその場かぎりでわかったつもりになっても、実践しなければ意味がないということ。

それ以前に、本当に理解しているのか?
基本的な部分さえ、曖昧ではないのか?

その不安を解消するには、マンガで基本的な流れがわかる書物はありがたい存在でありました。
もちろん、繰り返し読むだけではなくインプットする以上にアウトプットしなければなりませんね。

アドラー心理学は、「勇気づけ」の心理学。

勇気づけ」とは、
困難を克服する活力を与えること」。

そのために基本となるのがアドラー心理学5つの理論があります。

自己決定性
目的論
全体論
認知論
対人関係論

自己決定性

人間は、環境や過去の出来事の犠牲者ではなく自ら運命を創造する力がある。

遺伝的だったり、両親が用意した生活だったり、自分に与えられた環境を受け入れながらも、それらをどう解釈して、どのような態度をとるかは、自分に選択権があるということです。
同じ家庭内で育った兄弟が、まったく同じ人生を送っているわけではありません。
それぞれの決定が、それぞれの人生を作っています。

目的論

過去の原因ではなく、未来の目標を見据えている人間の行動には、その人特有の意思を伴う目的がある。

過去に原因を求めると、解決すべき最良の方法は、その過去を変えるしかないということに。
それでは、タイムマシーンでも造って過去に戻りやり直する以外にベストな解決策がありえなくなってしまいます。
今いる場所から、自分の望む方向へ目的を据えるのが、アドラー心理学の特徴のひとつである「目的論」です。
過去にこだわる「原因論」と対比しています。

人生で違う過去を選択してやりなおすことは不可能です。
それに対して未来にどう行動するかの選択は自分にあるということですね。

全体論

人は心の中が矛盾対立する生き物ではなく、一人ひとりかけがえのない、分割不能な存在である。

理性と感情が対立してしまい、怒りを制御できないと嘆く人も多いかと思います。
自分のなかに相反する思考が存在していると、ついつい考えてしまうのが人間。
本当はこんな行動を取りたくないのだが、仕方がなくそうなってしまっているのだと。

しかし、アドラー心理学では矛盾するものを内包しているのではなく、人は全体でひとつのパーソナリティだと言っています。
自分が制御できない環境は、「できない」のではなく、「しようとしない」という意志の選択に過ぎません。

認知論

人間は、自分流の主観的な意味付けを通して物事を把握する。

物事をどう解釈するかは、自分の自由な選択に委ねられていますね。
同じ映画をみたり、同じマンガを読んだとき。
または、同じ話を聴いたり、だれか他人のの行動を知ったとき。

人はそれぞれ自分の受け止め方が違います。
ある人は好意的に感じ、別のある人は憎悪を募らせるなどさまざまですね。

自分がそう思っているからといって、他人も同じように感じているとは限らないのです。
そして、自分自身がどう認知しているかは、あくまで主観的に見ることしかできず、客観的は判断はできないということです。

対人関係論

人間のあらゆる行動は、相手役が存在する対人関係である。

自分と相手のあいだに、そのつど別々の関係・立場が存在しているということですね。
同級生のなかの自分。会社で上司と部下の間の自分。自分の子供に対して親としての自分。自分の親に対して子供としての自分。
そして他人だけではなく、自分自身が相手としても影響が現れます。

現実の自分と理想的な自分との対比があった場合、後者に対比して今の自分はどう選択して行動するか影響を受けます。

勇気づける心理学

アドラー心理学をひとことでいえば自分を勇気づける心理学です。
そしてこの5つの理論を基本として、ライフタスクにどう対応していくかが重要と延べています。

ライフタスクとは、自分達が人生で直面しなければならないさまざまな課題。
生きていくかぎりは、必ずつきまとうことですね。

そのタスクへの取り組みについては、さらに細かく延べられているのですが、根本的な土台部分を把握できていないと、またいつのまにやら忘れてしまうことでしょうね。

今回の本を読んで、まずは基本となる全体像をきちんと把握したいと思い、ここに書き留めました。