読後感想

デカルトさんの基本を知りたくなった@『デカルト、足りてる?』

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「われ思う、ゆえに我あり」の言葉で絶対的知名度が高い哲学者デカルト。
高校時代の倫理の教科書あたりで目に触れて、あまり深くは追ってこなかった。

だけど、ほんの少しでも知識を得ておきたいと思い、参考にしたのが齋藤孝著の『デカルト、足りてる?』。
いかにも哲学書入門というより、こういう風な見た目軽めのほうが、私にはあってそう。

『デカルト、足りてる?』(齋藤孝、集英社、2013)

デカルトの著書といえば『方法序説』です。
いきなりそれを読んでも、わかりづらいとおもったのですが、『デカルト、足りてる?』ではデカルトのルールがシンプルに紹介されています。
そして、それが現代にも通じる思考ルールです。

現在出版されている考え方や行動の本を読んでいくと、似たようなことが書かれているのですが、よくよく考えてみればデカルトの方が原点みたいな感じですかね。
なにしろ、明確化したのは時代的に彼のほうが先なのは確実ですから。(笑)

そんなデカルトルールをメモと備忘録を兼ねて紹介。

原則4つのルール

ルール1 根拠や証拠を明示して証明できるもの以外は、受け入れない。注意ぶかく考え、即断と偏見は避ける。

ルール2 問題はできるだけ小さく分割する。

ルール3 どんなことも順序立てて思考を進める。

ルール4 すべての可能性を検討したか、見落としがないか、全体を見直す。

 

それぞれ

1 明証性の規則、2 分析の規則、3 総合の規則、4 枚挙の規則

と言われています。

内容は当たり前といえば当たり前に思えますが、先ほども述べたとおり、最初に明文化したのはデカルトが最初なのかもしれませんね。

ルール2なんて、やるべきことをできるレベルまで小さく落とし込んで、問題解決していくという先延ばし回避のサラミ・スライス方式そのまんまですね。

そして、どうしても自分では決められない場合に、デカルトは更に3つの暫定ルールをつくっていました。

ルール5 法律と慣習に従う。また、良識のある人の、もっとも穏健で中庸的な意見に従う。

ルール6 行動は果断であるべし。一度決心したことは、疑わしくても一貫してそのやり方でやりきる。

ルール7 世界の秩序が変わることを求めるのでなく、自分の欲望を調整するように努め、それを習慣づける。

 

それぞれ「第一の格率」「第ニの格率」「第三の格率」と言われています。

「格率」ってなんだ?
本書では特に説明されていなかったので検索すると、哲学者カントによって提唱された哲学用語。

1 世間で広く認められている行為の基準。
2 カント哲学で行為の普遍的な道徳法則に対して、主観的のみに妥当する実践的原則。

(デジタル大辞泉)

 

常識の範囲内で主観的に決めた「俺ルール」って意味合いで良いのだろうか?(笑)

前半に比べて受身的な感じがしますが、あくまでもルール1からルール4の判断で行動を決められなかった場合の暫定ですから、このようになるのでしょう。

ルール5は法治主義、民主主義での鉄則。
ルール6は継続することの意義。
ルール7にいたっては、他人の変えることは無理であり自分の心と変えて成長していくしかないという仏教的方針に通じるものがあると感じました。

やはり東洋西洋どちらであっても、突き詰めていくと似たような思考へと到達していくのでしょうかね。
もちろん歴史や環境が違えば、途中経過において全く異なる思想で進む場合もありえます。
しかし、人間として人生を生ききるゴール地点は共通していくのかもしれません。

基本的な柱を把握したうえで、いずれ『方法序説』を読んでみたいと思います。

 

ゑまき336




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